授業者:国語部  北村 昌江

 6年生国語科学習「ガイドブックを作ろう」では、自分が訪れた場所について、必要な情報を盛り込んだガイドブックを仕上げます。ここで大切なことは、読む人・読み手を意識することです。

 

6年生は、4月に「総合的な学習」で広島平和記念資料館へ行きました。「命の尊さ」をメインテーマにした学習です。資料館では、展示を見るだけでなく、被爆体験をされた方から、被爆後の生き様を直接伺うことができ、子ども達の心に深く残りました。この見学と体験を生かしたいと考え、国語と総合的な学習との合科的学習を計画しました。

9月に5年生が広島平和記念資料館に行くことが決まっていましたので、読み手として、5年生を設定しました。「5年生の事前学習に生かす・5年生にとって分かりやすく」という明確なめあてのもと、情報を取捨選択し、自分の感想も盛り込みながら、ガイドブックを作成します

 

 ガイドブックですから、客観的な利用情報や館内紹介については、子ども達同士、同じ部分もありますが、館内の展示に関して自分なりの「見どころ」や周辺の「おすすめスポット」紹介などに、各自の工夫が見られました。互いにガイドブックを見て意見交換し、よりよいものを作り上げました。5年生に資料館見学の事前学習に是非、活用してもらいたいと考えています。

 

NDトピックス

 平和学習とは、本校が行っている総合学習の大きな柱のひとつです。例年、5年生がテーマを持って主体的に取り組んでいます(昨年度は、インフルエンザ等の理由で広島訪問ができませんでしたので、今年度の6年生は4月に広島に行きました)。広島を訪問し、平和記念資料館にて原爆の恐ろしさを学び、被爆体験をお持ちの語り部の方々のお話を聞いて、広島で実際に起こった事実を受け止めます。広島で感じることは子どもによって様々ですが、すべての子どもたちが平和な未来を作り上げる一員として世界に貢献できることを願っています。