2010年度 体育科の取り組みについて

 

本年度の体育は、

「未来につながる学び方や考え方・豊かな心・体を育む授業を目ざして」

をテーマとして取り組んでいます。

体育の授業では、例えばサッカーの技術を上げるために、多様な動きを行います。多様な動きとは、ボールを扱うだけでなく、ジグザグにコーンを走る運動、長座など様々な体勢から笛の合図で走るなど行います。これらさまざまな運動のアプローチを行うことで、実はサッカーの技術向上に繋がるなど、自然とさまざまな運動能力が向上できるように工夫をして授業を行っています。

 今回の授業紹介では、 4 月に行った、 1 年生・ 3 年生・ 6 年生の 3 学年の授業紹介をします。

 

1 年生の器械体操の達成目標は、「好きな回り方(前、後、横)ができる」です。 4 月はまだ小学校に入学したばかりで、走るという運動の基礎を中心とした体育の授業を行っています。

右の写真の運動は、しゃくとり虫の動きをして、くの字で止めその下をくぐっています。くの字の形は、膝を伸ばし肘を伸ばす形を作らないと下をくぐれません。この動きは伸しつ前転(前回り)の導入の動き作りとなります。前転をする際にしっかり膝を伸ばし、肘を伸ばし、踏ん張らなければうまく回れません。くの字は、前転をする際に足を踏ん張る形の基礎となり、腕で体を支える基礎ともなります。下をくぐってくる友達をスムーズにくぐらせるために一生懸命がんばっています。

 

 

 

左の写真は 3 年生の授業風景です。

四方向からいっせいに対向側に向かって走っています。この運動は左右そして前からも走って人が来るので、しっかりと周りの状況の判断をしなければなりません。周りから走ってくる人とぶつからずに走らないといけないので、前ばかり見ず、周りの状況を知る力を身に付けるとともに、人をよけるバランス感覚などが養われます。この運動を、バスケットボールやサッカーボールのドリブルをしながら行う、というように発展をさせていくことで特定の種目に特化した運動とすることができます。うっかりしていると人とぶつかるので、笑顔の中に真剣さが伝わってきます。

右の写真は 6 年生の組体操の練習です。

5 月に行われるスポーツフェスティバル(運動会)で組体操の発表に向けて練習中です。まずは、 4 月の段階で補助倒立をしっかりとできるように授業時間のみならず、休み時間も自発的に練習に取り組んでいます。 5 月に入ると 3 人・ 5 人の組み体操、そして多人数で行うピラミッドなどにも取り組んでいきます。組み体操の練習中は規律を守り、厳しい練習の中に成功する喜びを感じ、ますます練習に打ち込みます。

 

 

 

ND体育部トピックス


現在、子どもたちの体力低下がよくいわれています。本校の取り組みとして、年間を通した体育的行事を行っています。

まず5月にスポーツフェスティバル(運動会)、秋に球技大会、冬は大縄大会です。6月からはプール学習を行います。床が0cmから155cmまで無段階で高さを変えられる可動式となっていますので、充実したプール学習を行うことができます。
また、校外学習として、1年生からスキー学習、西京極陸上競技場を借りてマラソン大会、5年生では、三重県の海で遠泳合宿を行うなど充実した内容となっています。

本校では文部科学省が定めた総時間数よりも体育の時間を各学年ともに多くとり、体力の向上を目指しています。