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マリア様

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授業紹介 5月号 ― 家庭科 低学年の調理実習

家庭科 低学年の調理実習 紹介



     授業者 シスターカルメラ

           稲光千賀子

 ~2年生・自家栽培の野菜を使って~

家庭科では、“バランスのとれた生活力を育てる授業作り”に力を入れています。主体的に学習する中での発見、問題にぶつかったときには解決、それらを積み重ねていく事でよりしっかりした自立への足がかりを築きます。生活技術の向上には体験が不可欠です 。それは、特別な訓練をするのではなく、日常の生活の中で心がけてさえいればいくらでも身につける事ができます。

私たちは『手は出さず、されど目は離さず。』を念頭に置きながら、見守る姿勢と模範となる背中を示せるよう心がけています。   

 

  〈自分にできる仕事をふやそう〉


2年生の 家庭科分野として調理実習が年に数回設定されています。

今回紹介するこの単元では、「家庭の仕事でやっていることを振り返りながら、自分にできる仕事をふやす。」を目標に調理実習を行います。

5月頃から、 夏野菜のトマト・オクラ・スナックエンドウ・ブロッコリ-・サニーレタスなどを栽培し、7月頃、立派に育った野菜を使いサラダパーティーをひらきます。また、11月には冬野菜である大根・にんじん・そらまめ・タマネギ・芽キャベツなどを栽培し、それらでシチュー作りをします(写真はこの時の実習のもようです)。

どちらも旬の味を楽しみながら栄養いっぱいの料理を作ります。

今回は、冬野菜を使ったシチュー作りを紹介します。

「手の消毒OK、マスクもOK。さあ、自分で作るんだ、始めるぞ!」

 

 

〈手順を確認しよう〉

まず最初は、今日の調理手順の確認です。

あいさつの後、先生の調理台に集まり、まな板上の野菜の置き方や、野菜を持つ左手の手つき、切り方、包丁を持ったときの足の位置などなど、具体的で細かい指導を受けます。目と耳と体をフル活用して覚えます。

毎回のことながら、子どもたちが見せる熱心な様子から、学習への主体的な参加がうかがえました。

 

〈友だちの質問から発見しよう〉

調理の説明がひととおり終わると、今度は、子どもたちからの質問の時間です。火をつけるときの元栓の手順や火加減、ルーを入れるタイミングや量、包丁を入れる角度などなど、それぞれに考えた鋭い質問が飛び交います。

友だちの発表や意見は、子ども間に響きやすいようで、先生の説明以上に熱心に耳を傾けている子どももいました。

真剣そのもので聞いている様子や、質問内容の質の高さにノートルダムの子どもらしい雰囲気が感じられ、大変誇らしく思いました。

 

 

〈発展学習へとつなげよう〉

説明の最後は、大人の料理教室のような高度な技を教わります。おいしく作るため必要な分量の割合や食欲をわかせるための色合いの配置の工夫、よりよい材料の選び方などの発展学習です。子どもたちは毎回、驚きと発見がいっぱいの様子です。

 

 

 

〈仲間といっしょに作ろう〉

いよいよ実習の開始です。みんながすべての手順を体験できるよう、また、楽しみながら取り組めるようゆっくりペースでやっていきます。みんなおいしいシチューにしようとがんばります。

初めのうちは、包丁を怖がってなかなか持てない子どももいましたが、友だちががんばっている様子に励まされ、ちゃんと持てるようになりました。

「できるようになった!」は、子どもたちにとって何よりうれしい成果です。そんな楽しさを目指して協力しやすいようなあたたかい雰囲気を作り、どの子もより積極的に参加できるように配慮します。こちらが設定したやや高めのハードルにも、しっかり応えてくれる子どもたちの様子からは、ご家庭でのしつけのすばらしさが感じられます。

 

〈学び合い、高め合おう〉

班のみんなで協力しながら作業をすすめていく中では、意見の食い違いや予想外の出来事が生じることも・・・。そんなときこそ仲間の出番です。先生が遠くから様子を見守る中、自分たちの力でなんとか解決しようと、いろんなアドバイスが飛び交います。そうしてできあがったシチューの味は格別。みんな満足げな様子で、ゆっくり味わっていただきました。

 

 

毎回、調理実習があった週の週末には「今日学習したメニューを自分らしくアレンジして、週末には家族にふるまう。」という宿題が出ます。みんな熱心にメニューに工夫を凝らし、取り組んだ様子や家族の反応を日記などで報告してくれます。自分が人を喜ばせることができたという自信や家族の喜ぶ顔が、次回へのやる気につながるようです。あたたかい励ましに感謝です。 

( NDトピックス ) 

2010年度の家庭科調理実習では、「ゴミを少なくする努力をしよう。」という内容を加える予定です。
①ゴミを出さない。
②再利用する。
③リサイクルに協力する。
という観点から環境への配慮を学び、取り組みさらに高度な学習を目指します。

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