2009年度 4年生

 

環境学習発表会

 

 4年生は、「総合的な学習の時間」の年間テーマとして【環境】を掲げています。そのため、この1年間学校での学習をはじめ、京都市エコロージーセンターへの見学やペットボトルのふたの回収など、様々な活動を行ってきました。その集大成として、1年間の活動を振り返る意味を含めて、学習発表会を行いました。この発表会を通して学んでほしい力は

 ①地球に起こっている環境問題を知り,自分たちが積極的に関わり合おうとする力
 ②様々な環境問題をまとめ、地球規模で色々なことが繋がっているという視点
 ③
発表の準備をする過程を通して、プレゼンテーション能力を身に付ける

の3点です。この発表会では、子ども達の興味によって、学習テーマを「水」「絶滅危惧種」「ごみ問題」「地球温暖化」の4つに分けました。テーマごとにクラスの枠を超えて児童が集まり、学習発表会に向けて勉強を進めました。

 発 表準備では、それぞれの児童が調べ学習を行い、発表内容を話し合いました。また、プレゼンテーション能力の1つとして、パワーポイント作成にも積極的に取り組ませました。子ども達は、劇あり創作の歌ありと、バリエーションに富む発表の形態を考えていました。

 4年生担任団

 


 

〈風林火山の合奏

 発表会本番のオープニングは、NHKの大河ドラマ『風林火山』のテーマソング「風林火山」の合奏です。この「風林火山」という言葉は、4年生の学年目標であり、4年生の山をのぼりつめるという、1年間の総仕上げの意味を込めて合奏しました。会場には、竹を使用した大きな地球のオブジェを設置しました。これには、私たちは地球の一員であるという意味を込めました。

 

 

 

 

〈水の大切さを知る〉

はじめの発表は,水グループです。水の惑星・地球についての発表を行いました。

 発表の中には、ノートルダムの姉妹校のあるネパールの水事情を調べる班もありました。4年生はネパールの児童との手紙交換などを行っているため、調べたいと考えたのでしょう。この発表を通し、世界には厳しい水事情を抱える国が多いことを感じ、水の大切さを考える良い契機となりました。

 

〈絶滅危惧種について考える〉

生命に満ちあふれる地球に育った動物たち。ですが、今日の世界には、絶滅の危機に立たされている動物が存在します。自然の競争の中で、絶滅の危機に立たされている動物が存在する一方、人間の乱獲により絶滅の危機に瀕している種も存在しています。加えて、地球温暖化による影響も大きく、氷河の溶解により危機にさらされている種も多く存在します。こうした諸問題を、劇や発表を通して考えました。

 

 

〈『方舟地球号は僕たちを乗せて』の合唱〉

“サバンナに 太陽がのぼる ゆらゆらと 陽炎がおどる ライオンが ハイエナが トムソンガゼルが 空を仰ぐ” から始まるこの歌には、地球に住む一人ひとりがこの星にとっての主人公であるというメッセージが込められています。

 

〈ごみ問題について考える〉

現在、暮らしが豊かになる一方、ごみの量は増え、地球は汚れていくという循環に陥っています。 

 発表では、世界のごみの現状や都道府県別のごみの問題,エコキャップ活動などを取り上げました。ごみ問題をはじめ、私たちの暮らしの工夫が、環境を改善していくことにつながることを学ぶことができました。

 

〈『瑠璃色の地球』の合唱〉

この歌の中に”ひとつしかない私たちの星を守りたい”という歌詞があります。私たちは、この歌詞で「地球は一人ひとりが守っていかなければならない」というメッセージを伝えようと考えました。

 

 

〈地球温暖化について〉

地球温暖化が世界に及ぼす影響は、現在とても深刻な影響を与えています。

 子ども達の調べたことによると、産業革命以降の機械化・電動化により、多くの二酸化炭素が排出されているようです。そして、その結果をもとにしたシミュレーションと実際の気温の変化が一致し、人間の生活のせいで温暖化していることが分かっているという説得力のある発表が行われました。

 また、絶滅危惧種の増加や砂漠化による水の不足など、今回学習発表会で取り上げたテーマにも、深く関わっています。温暖化は、何か一つのことを解決すればそれで終わる問題ではなく、様々な要因が複雑に絡み合っています。子ども達は、そうしたつながりを受け止め、温暖化の問題に対して、自分たちができることを考え発表しました。 

 

 

〈わたしたちの地球へ  

私たちは言うまでもなく、地球の一員です。

 これから子どもたちが生きるこの地球が、生物にとっても人類にとっても、家族のようにあたたかいものになるよう、努めていかなければなりません。そのためには、まず地球の現状がどうなっているのかを知り、そしてそれをどう変えていくかを考えることが大切です。
 この学習発表会で地球を考えることを終わりにするのではなく、これを新たなスタートとして、より一層環境問題に取り組みたいと考えています。

 

《NDトピックス》

エコキャップ活動とは?

 エコキャップ活動は、神奈川県の女子高生たちの「キャップを捨てるのはもったいない」ということからはじまりました(NPO法人エコキャップ推進協会のHPより)。キャップ800個でワクチンが1つ買え、集めたキャップも再資源化されています。
 本校でもこの活動を行っており、昨年は約2万2000個のペットボトルのふたを集めました。地球規模で考えると小さな取り組みかもしれませんが、子どもたちの発表にもあったように、自分たちのできることを行っていくことが大切であると考え、今年度も行いました。

 また会場には、エコキャップで制作した世界地図や、水不足の地域を、エコキャップで色分けした世界地図を展示しました。