先日、本校のマラソン大会がありました。晴天に恵まれ、少し走れば汗ばむほどの陽気でした。
子どもたちは、応援してくれる友達やおうちの方、先生、道を歩く通行人の方、たくさんの方の声援を力に変え、歯をくいしばって最後まで走りきっていました。

さて、マラソン大会の翌日、子どもたちは私のもとに集まって、「先生~、足が痛いよ。」「先生、筋肉痛だよ~。」など口々に言ってきたのです。

「やっぱりな。」私は心の中で思いました。

子どもたちはよく、「先生ここが痛い」「先生なんかしんどい」などと私のもとへやってきます。3年生を担任し始めた最初の頃は、その多さに少し驚いたほどです。
「これくらいのことで…」と思ったり、忙しいときには「大丈夫だよー。」と軽く返事をしたりすることもあります。

しかしそんなときいつも思うのです。
「先生ここが痛いよ」「先生しんどいよ」
子どもたちのこの言葉に、私がどんな言葉を返すべきなのかと。
私は魔法使いではないので「えいっ」と痛みを治すことはできないし、子どもたちもそれは分かっているはずです。けれど私の対応次第で「ちょっと痛くなくなったかな」「ちょっと元気になったかな」そう思ってもらえることは出来ると思うのです。

「筋肉痛で痛いってことは、昨日それだけがんばって走ったということですね。がんばっていたものね。」
私は一人一人にそのような言葉をかけました。

これからも、子どもたち一人一人にかける小さな声を大切にしていきたい。そう思う毎日です。

3年担任  瀬戸 理恵