先日、本校の卒業生で、プロのお箏の演奏家である三好晃子先生が授業に来て下さいました。

 本校の音楽の授業では、日本の伝統音楽に親しむということで、毎年1月から2月初旬の約1ヶ月間、4年生から6年生までの子どもたちが、お箏の体験演奏をしています。毎回毎回、五線譜で書かれていない、縦書きで漢数字の書かれた楽譜に悪戦苦闘しながら、一生懸命「さくら~さくら~」の練習です。そして、最後まで演奏できた時、嬉しそうに「やったぁ、できた!」と感動しています。

 この日は三好先生の「さくらさくら変奏曲」等の演奏を聴かせていただき、先生の演奏技巧に「すごい!」と驚きの表情で鑑賞していました。そして、お箏のくわしいお話を聞き、本物の日本の伝統音楽に興味津々でした。

 50余年の歴史がある本校の卒業生には文化人などの著名な方が多く、子どもたちは卒業生の方による講演を聞いたり、この日のような体験をしたり、という環境の中で6年間を過ごします。小学生の間に、このような経験を通して体や心に栄養を与えることって大切なことだなぁ、と日々感じています。今学習している子どもたちが10年後、20年後に三好先生のように立派になって帰ってきて欲しい、と願っています。同時に、日本の誇れる伝統音楽に興味を持って欲しい、と心から願いつつお箏の授業を行いました。

 ところで最近、私は雅楽に興味を持ち始め、龍笛を練習したり、笙が欲しいなと思ったりしているところです。雅楽って日本古来のオーケストラなんです。これをいつの日か授業に取り入れられたな・・・という夢を持っているところです。

 すてきな大先輩ありがとうございました。

4年副担任 音楽専科 建林 美紀子

 


<本校では毎年お箏の体験演奏を行っています。現在の6年生が5年生の時の授業風景です。>