第56回読売教育賞(読売新聞社主催)の外国語教育部門で、本校英語科の行田隆一教諭が優秀賞を受賞しました。

けさの朝礼集会で学校長から全校児童にそのことが伝えられました。行田教諭は子どもたちに次のように話しました。
「先生が書いた論文という長い作文は、君たちや、君たちの先輩たちががんばって受けてくれたNDET(ノートルダム英語検定試験)のことと、新しくつくった『しりとり学習』にもノートルダムの子どもたちが一生懸命取り組んでいるということの報告でした。ですから、この賞は先生ひとりの力ではなく、君たちのお母さんやお父さんの励まし、そして何よりも君たちのがんばりと一緒にいただいた賞なのです。そのことについて、先生は君たちにありがとうを言います。4月からおこなってきたNDETは、先週終わりました。6月の検定を受けた人には、今日、その結果をお伝えします。そして、けさは、検定の中でも特に難しい、単語検定1級と慣用句・対話検定のふたつにチャレンジし、どちらも合格した人に、検定を受けた全部の人たちを代表して合格認定証を渡し、練習で磨いた力を皆さんの前で発表してもらいます。」

紹介されて舞台に現れたのは3年生の女子児童でした。認定証を手渡されてから、英語科の教師たちとの英語の「対話」が始まりました。英語の教科書の中にある30の対話から選んだフレーズを教師が話しかけ、児童が答えていくという対話です。流暢ではっきりとした答え方に感嘆の声が上がりました。

 
 

<受賞者から保護者の皆様へ>
「全校集会でお子様方にお伝えした通り、今回の受賞は、保護者の皆様のご理解とご協力そしてお子様方のがんばりなくしてはあり得ないものです。あらためて感謝いたします。論文は、過去のNDETの実践報告と、新たに加えた『音のしりとり学習法』の目的や検定試験を通してその成果を中心に書いたものです。けさの新聞には学校名と受賞者名しか載りませんでしたが、選考委員の先生からは、『4年間のNDETの実施にもとづいて、語尾が子音で終わる単語のあとに母音を発音する傾向が顕著であるなどの綿密な誤答分析を試みた上で、<音のしりとり学習>と呼ぶ独自の音声指導を提案し…(中略)…小学校段階での効率性の高い一つの具体的な指導法を明示的に提案しているという点で、優秀賞に値する報告であると考える』というコメント(抜粋)をいただいております。このように今回、しりとり学習法の効果が認められたのはとてもうれしいことです。すでにお知らせしたように、しりとり学習は『母音排除』がねらいの学習法です。新しい教科書を2月から使い始めると同時にこの学習を続けてきましたが、かなりの数の児童において学習効果が即効的にみられます。このまま練習を継続すれば、正しい発音が語彙とともに身につくものと期待されます。英語科では『一定数の語彙をできるだけ正しい発音で定着させること』と同時に『自己表現を支えるものとしての慣用句や定型文の習得』にこの先も力を入れていきます。受賞の喜びを皆様とともに分かち合い、これからも一層、お子様方の英語力を高めるための努力を重ねたいと思います。引き続き保護者の皆様のご協力をお願いいたします。」
 
なお、明日以降の読売新聞京都山城版に特集記事が掲載される予定です。あらためてご紹介いたします。