23 日、オーストラリア・ケアンズ市にあるカトリック校、聖フランシス=ザヴィエル小学校(SFX)で姉妹校協定の調印をしてきました。

 式のはじめに、両国の国歌が披露されました。まず、オーストラリアの国歌。これは、SFXの児童と先生方が斉唱しました。次にテープレコーダーから日本の国歌の前奏がおごそかに流れ出しました。でも、式場の体育館にいる500人あまりのオージー(Aussie)達に歌い出す構えはありません。私はとっさに“ May I sing this ?” と言って、ブレンドン校長からOKをもらい、「君が代は…」と、ひとり歌い始めました。

 それは、オーストラリアが斉唱なのに、日本がBGMだけというアンバランスを避けるためではなく、また自己顕示ではなく、単にふだんからあちこちで話している「国際性」を実行するためでした。私は校長になる以前から、自分なりに国際人としての必要条件を次のように定義していました。「日本人としてのアイデンティティを持つこと-日本の歴史・文化を、『誇りを持って』外国人に伝えること」 

 それを有言実行すべく、「誇りを持って」国歌を歌いました。日本人として心を込めて歌いました。

 SFXとの姉妹校協定を、ノートルダムの子ども達の国際性を磨く新たな機会と捉え、実行に移すつもりです。