新校舎の一期工事がほぼ終了となるにともない、今の図書室から約 22000 冊の本がすべて運び出されました。

がらんどうになった図書室に佇むと、いろいろなことが頭をよぎります。私は平成4年からしばらく、図書館担当でした。当時は靴を脱いで開き扉を開けて入るという、ひとつの部屋でした。入って右奥にカウンターがあり、そこで図書委員の子ども達と過ごしていました。

東窓から見える比叡山が美しく、四季のそれぞれの表情も忘れられません。

本の奥行きがそれぞれ違うので、取り出しやすいようにと、また、書架の手前にほこりが立たないようにと、奥に発泡スチロールを詰め込んでいって、全部の本を棚の手前で揃える作業をしました。平成5年5月のゴールデンウィークの5日間の全部を費やして作業したのを覚えています。

床がじゅうたんなので、1月には「かるた会」をしていました。天才児童がいて、卒業してから八坂神社の「かるた初め式」に出たという S 子さんのウルトラスピードに驚いたこともありました。

でも、一番の思い出は、読書に没頭する子どもたちのいろいろな姿ですね。