後期が始まり、「環境」を大テーマにした総合発表に向けての本格的な準備を始めた4年生。「絶滅危惧種」に大きな興味を持ったことから調べ始めて見えてきた生き物とその環境に私たち人間が大きな影響を与えている現実。私たちの便利な生活を支えているエネルギーと地球温暖化の問題を通して未来のエネルギーについて考えるのが、わがクラスのテーマでした。子どもたちは、調べたことをもとにして、分かりやすく興味を持って見てもらえるための台本作りに試行錯誤を繰り返し、練習でみんなの気持ちを一つにすることのむずかしさを体験しました。もちろん発表を終えたときの充実感も。
 総合発表の翌日には、山の家で米作りの締めくくりの「脱穀」の作業を終日頑張りました。足踏み脱穀機、唐箕(とうみ)の作業だけでなく、脱穀後のわらの運搬や田んぼに一粒も残さない気持ちでの落穂ひろい。友だちとの共同作業の楽しさや作業を最後までする忍耐や終えた後の充実感を体験したことでしょう。そして、先週は、球技大会。グループとして連係を活かしたゲーム運びがうまくいくかが勝負の分かれ目。ゲーム前に自分たちで円陣を組んで一つになろうとしているのは、成長の証です。
 秋の深まりとともに、様々な行事や学習を通して子どもたちは、学びの実を身につけていきます。今日から始まったマラソン週間。もうこれ以上走れないというところからの頑張り、それを超えたところの爽快感を味わってほしいです。これからの2週間、子どもたちは一人ひとり目当てを決めて走ります。
 子どもたちの学びの実が、大きく実りますように。

4年担任 寺島智恵