夏休み明けの4年生の国語は、高田敏子作「忘れ物」の詩を味わうところから始まりました。4連からなる短い詩です。秋の始まりを感じる朝、「ぼく」の中に思い出を残していってしまった夏休み。子どもたちは、「だがキミ!夏休みよ もう一度 もどってこないかな 忘れものをとりにさ」と呼びかける「ぼく」の気持ちに共感し、音読を楽しみました。
 でも、夏休みは、子どもたちがじっくり、課題に挑戦できる時間、日ごろできないさまざまな体験をする時間をプレゼントしてくれました。先日の学年水泳大会では、見違えるように平泳ぎがうまくなった子どもたちに目を見張りました。また、子どもたちの学年の課題や自由課題への取り組み、学年掲示板やNDホールの作品の中に、子どもたちが身につけた力を見取ることができます。夏休みに身につけた子どもたちの力は、まさしく夏休みからの贈り物。子どもたちは、力強く「あたらしい」秋の光の中を歩んでいけるでしょう。

4年担任 寺島 智恵