文部科学省の学習指導要領改訂により、それまでの低学年理科、社会科に代わって「生活科」が新設されて20年以上が過ぎました。

新設された生活科の中では、子ども達が従来学んできた、物事の不思議や発見を見つけ出し、意欲を高めながら3年生の理科の授業へとつながっていきます。

4月になり、進級した3年生は、新教科の理科とはどんなことを学び解き明かすのか、興味と関心でいっぱいです。

子ども達に聞けば、好きな教科のトップ3には、必ずといっても良いくらい理科が入ります。

そんな理科学習を、子ども達が好きな教科と言って、一段高く科学に興味と関心を持ち続けられるように、学習の導入時や途中の工夫も欠かせません。

一例として、「矢八の板」「紙皿をお鍋に」「5円玉を通り抜ける鉄球」などは今年度の授業のはじめに紹介したり、今後も「水中に消えてなくなるビー玉」「空き瓶に乗せた10円玉が動く」などの科学の不思議を紹介していこうと考えています。

子ども達の身近に起きているさまざまな出来事を、科学の目を通して紹介し、理科学習を楽しく好きになってもらいたいのです。

また、単元(何について学ぶのかのテーマ)学習では、テーマに沿った発展学習も取り入れ、子ども達の知的関心を高めるようにも取り組んでいます。

一例として、風やゴムのはたらきでは、輪ゴムの力を利用して「空気砲」「ひっくりカエル」「びっくり箱」「ゴム鉄砲」「フィルムケースを使った動く車」などを制作しました。

 

 空気砲(左)とびっくり箱(右)

学習の途中では、授業のはじめにワークシートとして、B6に印刷した振り返り問題(No15まで済み)にも取り組んでいます。

さらに、ある事象の答えを子ども達が見つけ出せても、「どうしてそうなるのか」途中の思考についても問います。その思考を、4人グループにて話し合い導き出すように今学期から取り組み始めています。

昨年度や一昨年度の実践を土台にして、今年度はさらに工夫を重ね、子ども達の知的関心と興味を引き出せるような理科学習を目指しています。

3年生 副担任 理科担当 藤島 太助