「○○は、今も自分の中で生きている」

 

誰かが亡くなった時に、よく耳にする言葉です。

 

先日、福岡に住んでいた祖父が他界しました。

幼少期は毎年のように家族で福岡を訪れ、祖父や祖母に様々なことを教えてもらった記憶があります。

しかし、齢を重ねるごとに会う機会が減り、毎年お正月や誕生日に電話をかけて話すくらいになっていました。

結局、昨年に弟と福岡を訪れたのが最後となってしまいました。

 

福岡までの新幹線の中や葬儀中には、祖父に遊んでもらった思い出が頭の中で一気にかけめぐりました。

そして、ふと気付いたことがありました。

 

自分が小学校の教員として子どもたちと関わる中での、休み時間での一場面。

子どもの手をとって、足をかけて優しく転ばせると ( 柔道の技のようなもの ) 、子どもたちが嬉しそうに次々と飛びかかってきます。

これは柔道が特技だった祖父が、幼少期の私によくしてくれたことなのです。

 

「祖父は自分の中で今も、そしてこれからもずっと生き続けてくれる」と思うと、とても嬉しくなり、

またそれと同時に涙があふれてきました。

 

おじいちゃん、今までありがとう。

安心して天国で見守っていて下さい。

 

 

五年生担任 髙野北斗