ノートルダム学院小学校のクラブ活動に「ストーリーテリング」クラブがあります。

 設立当初は、「お話を創って話す」活動をしていたのですが、年度年度に工夫を凝らして発展を続け、今は紙芝居の読み聞かせを主な活動としています。3人のクラブ員から出発して、今では2年生~5年生がなんと 23人。

 2つのグループに分かれ、配役を決め練習。1時間ごとにできあがったところまで、もう一方のグループに読み聞かせをします。そして、上達してくると朝読書の時間に教室へ紙芝居をしに行きます。  

「はいりたてははずかしくて声が出ませんでした。そうしたら5年生が紙芝居の読み方を教えてくれたのでやる気になりました。」(2年生)

「私は、とくに、みんなが気持ちを込めて読めるようになったと思います。もっとたくさん紙芝居を読みたかったです。」(3年生)

「楽しかったことは、自分で読んだことはもちろん、他の人の読み方を聞くことです。他の人の読み方を聞くことで、会話文の所はこうやって言えばいいんだ!などとたくさん勉強になることがありました。」(5年生)

「このクラブに入ってから、物語文だけでなく小説や伝記、『学問のすすめ』などの本にも関心を持つようになりました。」(5年生)

などなど・・感想からは、クラブを通して、学び成長してきた子どもたちの姿がうかがえます。

 1年が終わり子どもたちはストーリーテリングクラブを巣立っていきます。私の願いは、子どもたちの心の中に、お話の世界がもっともっと広がってほしいということです。素敵な本の世界で自分のお気に入りの1冊をみつけ、内面世界を豊かに耕し続けてほしいのです。いついつまでも豊かな読書人として成長していってくれますように。 

ストーリーテリングクラブ担当                    鎌田 裕子