キッズサッカーチーム「ノートルダム VIRTUS 」に所属する子どもたちは、 6 年生になると受験に専念する子どもが多くなるので、 5 年生の最後の公式戦が事実上の引退試合になります。その 5 年生最後の公式戦が先日、岩倉東公園で行われ、私も応援に行ってきました。

 負けるとその瞬間に敗退が決まるトーナメント方式で、初戦は勝利したものの、次の試合で惜しくも敗れてしまいました。呆然と立ち尽くす子どもたち、目に涙を浮かべながらベンチに引き上げる子どもたち、試合に敗れた悔しさだけでなく、引退が決まったわけですから、 1 年生の頃からの楽しい思い出や、辛かった思い出などが、頭の中を一気にかけめぐったのかもしれません。

 

 私自身、「ノートルダム VIRTUS 」のコーチをしていて、一つ不思議に感じていることがあります。「チーム」といっても、その中には仲が良い友達ばかりではありません。普段一緒に遊ぶこともない、時には苦手と感じることもある…、そんな子どもたちと一緒に一つのボールを追いかけ、共に一つのゴールを目指す、そして共に喜び、共に泣く、なんとも不思議なことだと思うのです。やがて、子どもたちの中で不思議という言葉は「嬉しい・楽しい」という言葉に変わり、仲間 ( ≠友達 ) の大切さにも気付かされていきます。そこに、チームスポーツの素晴らしさがあると思うのです。

 

 あの日、「ノートルダム VIRTUS 」の子どもたちは最高に輝いていました。また、過去に同じような体験をした、先輩や卒業生が応援にきてくれたことが個人的にとても嬉しかったです。そして、代々「熱い思い」が受け継がれていく様子が見られることを心から幸せに思います。

 

5 年生のみんな、本当にお疲れ様。

 

4 年生のみんな、次はきみたちの番です。

 

 

4年生担任 髙野北斗