「先生、もう痛くなくなりました。」と、廊下を歩いていた男の子が私に声をかけてくれました。少し前に、頭が痛いと保健室に来ていたその男の子が、しばらくして回復して元気になったことを伝えてくれたのです。「そう、よかった~」と私が言うと、少し照れながらも明るく笑ってくれました。
 「元気になりました!」と、学校で発熱して早退した後、お休みしていた女の子が保健室に言いに来てくれたこともありました。こんな瞬間があることを、私はとても嬉しく思います。子どもたちの元気な笑顔を見られることが、私の元気の源になります。保健室では、子どもたちのしんどさや痛みをなくしてあげることはできないのがつらいですが、気持ちに寄り添い、受けとめ、励ましながら見守り、いつも応援しています。子どもたちからうれしい言葉をもらうと、神さまからご褒美をいただいたような弾んだ気持ちになるのです。

養護教諭 達富ふみ