年末に、実家に近い妹の家で障子の張り替えを手伝った。1枚、2枚と張り替えていくうち、調子が出ておもしろくなり、張り替える予定のなかった障子まで張り替えることになった。子どもの頃、張り替え前に、子どもたちみんなで競争して指を突っ込み、穴を開けて遊んだことを思い出す。たっぷり水を含ませた雑巾でペタペタと古い紙をしめらせ、浮いてきた紙をべろっとはがす。張り替える必要がないと見えていた紙もはがしてみると、こんなにもと驚くほど黒くよごれている。4段に、巾7ミリメートルほどの桟が櫛の目のように細かく並んだめずらしい障子だった。

 紙を張った「障子」の歴史は平安時代に遡り、清盛の六波羅泉殿の「明障子」が始まりと言う。現在の襖も含めて障子(さえぎるものの意)と言っていたが、扉を閉じたまま採光できる明障子が広く使われるようになり、「襖」と区別するようになったということだ。

 

 

山の家にて-昨年の修養会から

 

 

 

図書館担当  シスターテレーズマリー 早川昌江