天使たちの歌声

 

 

 秋になり、ロザリオの祈り、死者月のミサ、学院祭バザー、ハロウィン、

スポフェスⅡ(球技大会)、読書週間などなど、たくさんの行事が連日続きます。

その一つひとつがとても大切な行事です。子どもたちは、それぞれの秋の行事を楽しみにしています。

私たち教師には、いつもと違った子どもたちの表情を見つけることができ、

子どもたちの心の純粋さや素晴らしさを改めて感じることができる季節です。

 

 もうすぐ音楽会があります。

今年は、特別に「京都コンサートホール」で音楽会が行われます。

2 年生は、学年合同で3曲を歌うことになっています。

私たち教師も、いつも以上の華やかな会場で子どもたちの歌声がホール全体に響くことを楽しみにしています。

 

 先週から、NDホールで学年合同練習が始まりました。

 

練習が始まってすぐの頃、

歌好きの子どもたちは、メロディーに合わせて身体でリズムを取りながら楽しそう歌っていました。

でも、ちょっぴりシャイな子どもたちや、歌詞が疎覚えの子どもたちもいるので、

気持ちを込めて歌うところまではできず、全体の声は時々小さくなっていました。

 

練習が中盤に差し掛かってくると、

音楽科の先生の丁寧な指導により、子どもたちは歌詞に合わせたイメージを膨らませていきました。

そして、音楽と心が込められた歌詞のハーモニーが心地よい歌となってホールに響き渡り、

全体が一つとなり始めました。

 

 

去年の本番前、音楽科の先生と話したことを思い出します。

「子どもたちの歌声、本当にすばらしいですね。いつも感動させられます。

歌うのがどんどん上手になりますね。」

「そうですね。技術は、まだ磨けるところがあるのだけれど、

 子どもたちの真剣に歌おうとするまっすぐな姿勢や純粋さに

涙がでてきそうなほど感動させられるんですよね。」

 

毎年、感じる子どもたちの素晴らしい歌声。

一生懸命に取り組む子供たちの心や姿が、聴く人の心に

魔法のように響いていく様子を見ると、私は、まるで天使のような歌声だなと思います。

練習から本番まで子どもたちの素晴らしい歌声を聞くことができ、とても感謝しています。

 

音楽会までの期間、子どもたちが気持ちを一つにして取り組むことができるように、また

子どもたちが一つでも多くの輝く経験をして、成長していくことができるように、と

しっかりと、見守りサポートしていきたいと思っています。

 

 

                                                                                   2年生担任 本木 千紗子