研究と実践-社会科部

 

○研究に寄せて

 

 今夏の日私小連研修会のことで、先日樂吉左衞門先生と打ち合わせをしていたときのことでした。どんな講演を?との先生の問いに、「侘び・寂びは、何と説明すればよいでしょうか?」など、自分が分からないこと、疑問に感じていることをぶつけてみました。そうして1時間ほどやりとりをさせていただいたのですが、最後に、先生は提案されました-「今みたいな、対話で進めるのがいいですね。」そういえば、その場は打ち合わせの名を借りた、言わば質問コーナーで、自分にとって非常に楽しい時間になっていたのでした。お引き受けいただいたときにはためらっておられた先生も、これなら、と感じて下さったようでした。

本校では、 2010 年度より「対話力の育成」を研究テーマに掲げて、研究活動を行っています。対話とは、相手から学び、相手に伝えることで、相手への尊敬が根底になければいけません。また、対話とは、本来とても楽しいものです。「対話」を解析しながら、各教科の学習で重点的に取り上げ、その力を子どもたちの中に育てようとしています。昨年度は「聴く姿勢への取り組み」、今年度は「挨拶」「朝のスピーチ」と、歩みを進めています。

 私が樂先生とのやりとりで感じたような充実感を、子どもたちが味わうためには、どうすればよいでしょうか。対話を、どんな形で取り上げようか、またどのような問いかけで対話に導こうか-、自問自答をくり返しながら、これからも研究を深めていきたいと思います。

 

 今回のホームページでは、本校社会科教諭の一柳丞と私、遠藤が行っ た研究授業の様子を、以下にご紹介致します。ぜひご覧下さい。

 

「伝えよう!ノートルダム報道局」(一柳 丞)

 

「調べ学習のコツを見つけよう」(遠藤 克哉)

 

社会科担当 遠藤 克哉